2009年6月26日金曜日

090621,22 in Oura

とりあえず記憶の新しい順に更新していきます。
これだと記事が時系列順になりませんが、ご勘弁を…
時間のあるときにでも整理します(……できるのか?)

6月の21日、22に大浦湾の十脚目(エビ・カニ・ヤドカリetc.)の
調査のお手伝いをしてきました。

In 21th and 22th June, I helped survey for Crustaceas
(shrimps, crabs and hermit crabs) in Oura Bay.


これは甲殻類を専門にしている先生方により実施される調査で、
我がシュノーケリングサークルの先輩の研究者の方が、
海洋生物に馴染みのある部員達に人手を要請
…という形で僕らに話が回って来たものです。

This is a survey performed by experts of Crustaceas.
Mr. F introduced this job to us (our skin-diving circle).

特に大浦のマングローブ林は保護がなされているので、
今回そこに踏み込んで生物を捕るというのは滅多にはない機会です。

Mangrove in Oura is strictly preserved
so usually we cannot enter.
This is truly rare chance to capture nature organisms here.

梅雨時期ではありますが、
雨も降らず当日は朝からかなりの暑さでした。

Rainy season was started,
but it wasn't rain and hot even in the morning.



ヒメシオマネキ Uca vocans
河口に降りるとシオマネキ類がたくさん
人が来ると穴に引っ込みますが、
しばらくフリーズしてると出て来ます。
しかし熱気と日差しの中でこれをやるのはツライ…
There were many fiddler crabs at the mudflat of estuary.
They escape to their nest quickly from approach of human,
but come out gradually if you freeze.
(may not be good to try it under strong sunlight...)

ネットやバケツなどをなどの何班かに分かれて採集開始です。
僕らの班は河口から干潮時に現れる砂州の上を、
沖へ向かって進みました。

Grab net and bucket, start hunting!
We waked on the sand bar in the tideway to the direction of offshore.

ミナミコメツキガニ Mictyris brevidactylus

まず目につくのがこいつら。
ミナミコメツキガニという妙な体型のカニです。
集団で干潟の泥の中の有機物を漁っていますが、
人が近づくと逃げます。
カニにしてはえらく足が遅いですが、
逃げ切れないと見ると体を斜めに傾け、
回転しながら砂に潜っていきます。

Most conspicuous citizens on mudflat may be they,
strange shaped crab named "soldier crab".
They usually eats organic particles on mud,
but start running off when we approach.
They cannot run fast, but they can drill, dive into the mud
by rotating their own body.


今回の目的は十脚目ですが、
河口域で網を振っていると
様々な種類の魚の幼魚が採れます。

さて、干潟の表に現れるカニ類をおおかた集め終えたら、
次は砂の中です。
砂州の縁に堆積した柔らかい砂を掘っていくと…

コモンガニ Ashtoret lunaris
逃げる時は各脚を器用に使ってかなりの速さで砂に埋没していきます。
オール状になった足で泳ぐこともできます

さらに砂州の先端の波打ち際まで歩いて行きます。
ここで手で掘りにくいような
砂の中の生物を引きずり出す兵器登場。


一般的に“アナジャコポンプ” と呼ばれています
(こんな道具がそもそも一般的なのかどうか怪しいとこですが)

説明書きを読むと、
どうやらオーストラリアで釣り餌のゴカイ類採るためのもので、
bait pumpという名前で製造されているみたいです。
ちなみに、
これを持たせると、
しゃがんで構える人がいるのは毎年お約束です。

この怪しげな道具で砂を吸い取ってぶちまけると、
文字通りあまり日の目をみる機会のない生物に
お目にかかることができます。

エラゲスナモグリ
蛍光ピンクに見えるのは卵巣だそうです

ヒメシャコ

スナモグリの仲間

ミミズハゼの仲間??

しまいにはこんな魚まで出てきました。
目が明らかに退化ちゃってます。

このアナジャコポンプ、結構体力を使います。
炎天下の干潟でずっぽんずっぽんやってると、
あっという間に体力が削られていきます。

そんな中、一年生のある女の子は驚くべきヒット率で
スナモグリを次々と引きずり出していました。
スナモグリ達にとってはまさに天敵。ゴ☆ゴ13ばりの活躍です。
せっかく、安寧な生活を求めて、
砂中に隠遁するという進化の道を選んだというのに…

帰ってくると、
マングローブ組もいろいろ面白いものを捕ってきていました。
それぞれの生物について専門家の先生方が
とっても興味深い話を聞かせてくださいましたが、
暑さとアナジャコポンプによる疲労で、
皆あまり話を聞く余力がなかったようです。

2009年6月24日水曜日

Introduction

はじめまして。
沖縄在住のhorborcatという者です。

このブログは、これまで撮ってきたフィールドの写真
(ダイビング、磯歩き、川歩き、散歩etc.)と
そこでの記録を整理するために立ち上げました。
鑑賞に耐えうるような写真はありませんが、
フィールドに現れる生物達への愛のある(?)スナップショットです。
沖縄の海や生物に興味をお持ちの方には
楽しんでいただけるようなものを目指しますので、
よろしければお付き合い下さい☆

Nice-to-meet-you!
I'm "harbocat" living in Okinawa, Japan.

This blog is for pictures & records of Okinawan field
(for diving, beach combing, walking etc.) .
I cannot take any "awesome" picture,
but my pictures are filled with interests and respects
for nature organisms (I hope).

I will do my best with writing interesting contents
for the people fascinated by CORAL REEF, DIVING, OKINAWA.



上:数久田川上流域 upriver of Sukuda R.
下:水納島より伊江島を望む view Ie Is. form beach of Minna Is.