2009年8月3日月曜日

090731Teniya

さて、
ずっと過去の記録をもとに更新していくというのも
いまひとつモチベーションの上がらないものです。
ここらで最近のダイブをネタに更新しようと思います。

ポイントは東海岸の天仁屋(てにや)。
はっきり言って田舎です。
沖縄の中南部からだと相当な時間を要します。
でもうちの研究室のメインの対象生物である
スナギンチャク類(後々解説の更新を入れます)が
数・バリエーション共に豊富に生息していて、
お気に入りポイントのひとつです。

内輪ネタはこれくらいにして海の話を。

天仁屋のエントリーポイントは
海まで迫った山の、ちょうどV字谷の底に
あたる部分にある浜です。
ここに一本の細い川が流れ込んでいます。
(いつもの癖ですが、あまり風景の写真を撮りません。
どうしても生き物の方にばかりカメラを向けてしまうので…
皆さんのイマジネーションで補って下さい。)

前日雨が降ったらしく、
ビーチからかなり沖合にかけて濁りが入っていました。

湾の奥の方はハマサンゴなど、淡水や砂などの堆積物に
比較的強いサンゴが海底を占めています。
冬になると一面ホンダワラ類に覆われます。

少し沖合に出ると、潮通しも良くなって
ミドリイシ、トゲサンゴなども多く見られます。

ミドリイシ属の一種 Acropora sp.


トゲサンゴ Seriatopora hystrix

このトゲサンゴ、白化にはとても弱いらしく、
98年の大規模な白化以来、
沖縄本島の海岸ではめっきり少なくなってしまったそうです。

トゲサンゴの枝にはよく、赤い□で示したようなこぶがあります。
「カニこぶ」と呼ばれ、寄生するカニが作るものとされていますが、
詳しいことはよく分かりません(汗)
ちなみにカニこぶには入っていませんが、
一枚目の写真にはサンゴガニの仲間が写っています。


蛍光グリーンのクサビライシの仲間 Fungia sp.

"Fungia"は「ファンジア」と発音します。
「キノコのような」とかおそらくそういう意味でしょう。
非固着性、つまり岩にこっつかないタイプのサンゴで、
海底に転がるように生息しています。


ウミキノコの一種 Sarcophyton sp.

キノコと言えば、ウミキノコの仲間が思い浮かびます。
(強引か……?)
こちらは触手が8本の「八放サンゴ」の仲間です。
体が柔らかいので「ソフトコーラル」とも呼ばれます。
こちらもいずれ個別ページを作って解説します。

同じ群体のクローズアップ
本当に全て8本か、是非数えてみて下さい。


ハマクマノミの幼魚
成長につれてバンド模様が変化していきます。
他の記事にも登場すると思うので、比較してみて下さい。
(こんな正面の写真じゃ無理だろ…!)


エソの仲間

沖縄でダイビング、シュノーケリングをしていると
非常によく見かける魚です。
ルアーフィッシングなどでもおなじみのゲストです。

英語でlizard fish(トカゲ魚)と呼ばれます。
海底の模様と同化し、目の下まで切れた口で
かなりの大きさの獲物も一呑みにする、
小魚にとってはまさに地獄のハンターです。

2 件のコメント:

  1. 遊びにきました。沖縄の海はきれいですねえ~。
    当然と言えば当然ですが、こちら新潟の海より色彩が鮮やかです。一度行ってみたい沖縄・・・・。

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  2. 訪問&コメありがとうございます!
    沖縄今あっついですよ〜!
    10月くらいまでこのままです。
    是非遊びに来て下さい。

    僕は日本海も好きですけどね〜。

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